脳トレ
加藤俊徳の「脳の強化書」を読んで・・
今年、1冊目の本がこれです。
『アタマがみるみるシャープになる!!脳の強化書』
著:加藤俊徳 (医学博士/脳の学校代表)
この本では、脳の中に存在する1000億個の神経細胞が場所によって異なる働きをするので、分かりやすく脳を一枚の「地図」に見立て「番地」を割り振って『脳番地』と名付けています。その数なんと、左脳・右脳でそれぞれ60ずつで、合計120もの番地が存在するらしいです。ただ、脳番地の番号がそれぞれどのような機能と対応しているかについては本書では触れられていません。(これはまた別の『脳番地を鍛える』の方に詳しく書かれているみたいです。)ここで書かれているのは、この120の脳番地を機能別に括り、8系統に分けられた(思考系・感情系・伝達系・理解系・運動系・聴覚系・視覚系・記憶系)を、どのように鍛えれると効果的かについて書かれています。
①思考系脳番地・・人が何かを考える時に深く関係する脳番地
②感情系脳番地・・喜怒哀楽などの感情を表現するのに関与する脳番地
③伝達系脳番地・・コミュニケーションを通じて意思疎通を行う脳番地
④理解系脳番地・・与えられた情報を理解し、将来に役立てる脳番地
⑤運動系脳番地・・体を動かすこと全般に関係する脳番地
⑥聴覚系脳番地・・耳で聞いたことを脳に集積させる脳番地
⑦視覚系脳番地・・目で見たことを脳に集積させる脳番地
⑧記憶系脳番地・・情報を蓄積させ、その情報を使いこなす脳番地
著者はこの本で、闇雲に行う脳トレをしてもあまり効果はなく、1人ひとりの脳の個性に合わせたトレーニングが重要だと言っています。「自分の脳に合った方法で自分の脳を鍛える(デザインする)」この考え方はすごく腑に落ちました。
あと興味深かったのは、例えば、物覚えが悪くなり低下した記憶力を伸ばそうとしてもあまり意味がないらしく、リンクする思考系と感情系を鍛えた上で、思考や感情と連動させながら記憶できる状態にもっていき、その上で知識を取り入れる方が強く記憶され、衰えた記憶力を再び向上させることも可能になるというのです。そういわれると、鬱状態が続くと記憶力が低下していくのも納得がいきますね。
脳番地を鍛える―潜在能力を引き出すトレーニング (角川SSC新書)
- 作者: 加藤俊徳
- 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/11
- メディア: 新書
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次はこちらの『脳番地を鍛える』も読んでみようと思います。